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鈴木春信上野の晩鐘
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「晩鐘」は、中国の山水画の画題、瀟湘八景のひとつ「煙寺晩鐘」から来ている。夕霧にかすむ遠い寺の鐘の音を聞く景である。春信はこの八景を、江戸の暮らしの場面に置き換えて描いた。《坐鋪八景》の「時計の晩鐘」では、寺の鐘を座敷の時計の鐘に替えている。この図は、その鐘を上野に置いた。
右上の雲形に題「上野の晩鐘」があり、続く歌の末尾には「入相の」の文字が読める。入相の鐘は、日暮れに寺でつく鐘をいう。落款は「鈴木春信画」である。
錦絵と呼ばれる多色摺りの木版画は、春信を中心に始まった。きっかけは、旗本の大久保巨川を中心とする趣味人の絵暦交換会である。









