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鈴木春信木馬遊びの子供と傘さし美人(ホノルル美術館)
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鈴木春信のこの絵では、少年は馬にまたがらず、馬の形をした作り物を腰に付けて歩く。正月に子どもがまたいで遊んだ「春駒」は、棒の先に馬の首を付けたおもちゃで、この馬とは形が違う。『精選版 日本国語大辞典』は春駒の挿絵に春信の図を使うが、そちらは棒の馬に乗る少年を描く。
胴を囲んで馬に乗ったように見せるこの形は、のちに「ほにほろ」と呼ばれた。寛政年間(1789〜1801年)、腰に張り子の馬を付けた唐人姿の飴売りが「ほにほろほにほろ」と歌い踊ったことにちなむ名である。東京国立博物館の画像検索でも、同じ図の写真の一枚に「ほにほろ」の題が付いている。だが、この絵は明和4〜5年(1767〜68年)頃の作で、名が生まれたのはその20年ほど後だ。春信の時代の呼び名は分からない。
少年の笠と、腰から下の前を包む縞の毛皮のようなものは、武士が流鏑馬や狩りで着けた綾藺笠(あやいがさ)や行縢(むかばき)に似る。のちには、歌舞伎で騎馬武者を演じる役者が腰に付けた馬の作り物も「ほにほろ」と呼ばれた。









