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竹内栖鳳アレ夕立に
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顔を扇で隠した舞妓の絵が、竹内栖鳳の代表作になった。《アレ夕立に》は、動物の絵で名を上げた栖鳳が、京都の画家には弱いとされていた人物画に挑んだ一枚だ。舞妓をモデルに描いている。
明治42年(1909年)、栖鳳は文部省の展覧会(文展)に審査員としてこの絵を出した。東京の横山大観や菱田春草らも出品し、栖鳳と競った。鮮やかな色と勢いのある筆遣いは認められたが、舞妓らしいしなやかさがないという批判も出た。実際の踊りでもこの姿になる、と反論した人もいた。
題と重なる「あれ夕立にぬれしのぶ」は、清元「山姥」の詞章にある。この絵は舞の一瞬を捉えたものとして読まれてきた。
帯の淡い墨の風景、金泥で仕上げた扇、着物の芙蓉の模様と、流れの違う描き方を一人の姿にまとめた点も評価された。金銀の絵具は見る人の目の動きにつれて光り方が変わり、人物まで動くように感じられるという評も残る。









