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歌川豊国二代目大栢莚團十郎
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初代歌川豊国が描いた二代目市川團十郎の版画には、署名「豊國筆」の上に小さく「故」とある。「亡き豊国の筆」という意味で、この絵が豊国の没後に出たことを示す。絵の二代目は、芝居「矢の根」の曾我五郎を演じている。右の縁の題にある「栢莚」は、二代目の俳名だ。
芝居の中で、五郎は矢の先を研ぐうちに眠り、夢で兄の危機を知る。目覚めると、父の仇である工藤祐経の館へ駆けつける。二代目は享保14年(1729年)に「矢の根」を初演し、生涯に四度演じて市川家の芸にした。
この絵は、初代から七代目までの團十郎を一人ずつ描いた七枚のうちの一枚だ。縁の「極 七代目三升」と印は、七代目の承認のしるしとされる。天保3年(1832年)、七代目は長男に八代目を継がせ、「矢の根」を含む「歌舞伎十八番」を選んで公表した。同じ襲名のとき、豊国の養子で跡を継いだ二代豊国が八代目と弟を描いた一枚が加わり、八枚組になった。









