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二代目澤村田之助のおさん
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歌川豊国歌川豊国

二代目澤村田之助のおさん

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文化13年(1816年)9月、江戸中村座の『褄重噂菊月』で二代目澤村田之助が勤めたおさんの役者絵。落款は「豊国画」である。同じ興行では三代目尾上菊五郎が茂兵衛を勤めた。おさんと茂兵衛という役名の組は、天和3年(1683年)に京都で起きた大経師の妻と手代の密通事件から出たもので、近松門左衛門の浄瑠璃『大経師昔暦』などで繰り返し脚色されてきた。

田之助は三代目澤村宗十郎の子で、若女形の花形として人気があった。前年の文化12年(1815年)11月、中村座の顔見世に出ていた最中に自殺未遂を起こし、文化14年(1817年)1月に30歳で没している。この図は没する半年足らず前の舞台を写したものになる。

メトロポリタン美術館の記録は作者を歌川国貞としている。ただし国貞が豊国を名のるのは天保15年(1844年)からで、田之助の没後にあたるため、落款の「豊国」は初代豊国と読める。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷
制作年(画)
1816
作品サイズ
34.6 × 24.4 cm

作家プロフィール

歌川豊国
歌川豊国

初代歌川豊国の父は、役者の似顔の人形を得意とする人形師だったという。その子の豊国は「役者舞台之姿絵」で人気を得て、美人画や本の挿絵も手がけ、幕末に歌川派が浮世絵の最大流派となる礎を築いた。 豊国は明和6年(1769年)、江戸の芝三島町に生まれた。

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