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歌川豊国三代目瀬川菊之丞・二代目坂東三津五郎
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女の姿で立つ三代目瀬川菊之丞は、女性の役を演じる男の歌舞伎役者だった。江戸時代の初めに幕府が歌舞伎に女優が出るのを禁じてから、男が女性の役を担うようになった。初代歌川豊国が役者絵の第一人者になっていく1796〜1797年ごろ、二代目坂東三津五郎と並べて描いた一枚である。
菊之丞は天明2年(1782年)に江戸の役者の最高位に格付けされ、「大明神」とまで呼ばれた。三津五郎は尾上紋三郎という名で活動したのち、天明5年(1785年)に三津五郎の名を継ぎ、一座で最も実力のある役者になった。
この絵の二人が、何という芝居で何の役を演じているのかは、分かっていない。画中に書かれたのは役者の名だけで、役名はない。豊国は同じ出版元から寛政10〜12年(1798〜1800年)にも菊之丞と相手役を並べた絵を続けて出したが、そちらには役名が記されている。









