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月岡芳年清玄堕落之図(別摺)
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月岡芳年の《清玄堕落之図》で、僧の清玄が抱きしめるのは、恋い慕う桜姫の着物だ。題の「堕落」は、清玄が桜姫に恋して寺を追われたことを指す。清玄はやがて殺され、霊となっても姫につきまとう。これは歌舞伎や人形浄瑠璃で繰り返し演じられた「清玄桜姫物」の筋である。
清玄が抱く着物の桜の柄は、画面の上のほうに立つ女の着物と同じだ。抱いた着物の肩から立ちのぼる煙も、女の足もとへ続く。
芳年はこの図と同じ明治22年(1889年)、幽霊や妖怪を描いた36図のシリーズ「新形三十六怪撰」でも二人の話を描いた。その一図《新形三十六怪撰 清玄の霊桜姫を慕ふの図》では、題のとおり、霊になって桜姫を慕うのは清玄のほうだ。









