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カジミール・マレーヴィチ黒の正方形
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カジミール・マレーヴィチは1915年12月の「0,10」展で、《黒の正方形》を、イコンと呼ばれる聖像を掛ける場所に掲げた。会場の天井近くの隅を占めたこの絵は、物の姿を描かない新しい絵画の宣言となった。
展覧会の目録に載った題は「四角形」だった。角が正確な直角でないのは、描き損じではない。形に動きを持たせようとしたためだ。マレーヴィチはこの絵を「形のゼロ」と呼んだ。物の姿を描くことから離れ、絵を一から始めようとしたのである。
ただ、その出発点となった画布はまっさらではなかった。2015年の調査で、黒い絵の具の下から、先に描かれた幾何学的な構図が二つ見つかった。ひび割れの奥には、下の絵の色が今ものぞいている。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1915
- 作品サイズ
- 79.5 × 79.5 cm
作家プロフィール

カジミール・マレーヴィチ
1913年、モスクワの舞台美術のためにマレーヴィチが描いた黒い四角形は、まだ稽古の小道具にすぎなかった。だが2年後、その形はカンヴァスの中央にただ一つだけ置かれ、《黒の正方形》として発表される。絵の中に何も描かない、という宣言だった。
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