
Public domain
ピエト・モンドリアンブロードウェイ・ブギウギ
0
1942〜43年の作で、モンドリアンが完成させた最後の作品である。モンドリアンはロンドンのアトリエを空襲で失い、1940年10月にニューヨークへ移った。そこで初めてブギウギに出会う。ブギウギは南部の黒人ピアニストが始めたブルースのピアノ奏法で、左手が休みなく低音を刻み、右手がはねるように旋律を重ねる。モンドリアンは、ブギウギの演奏で知られたナイトクラブ「カフェ・ソサエティ」に通った。題はこの音楽と大通りブロードウェイから取られ、マンハッタンの碁盤目の街路も下敷きになっている。
それまでのモンドリアンは、黒い線で画面を区切っていた。ここでは黒が消え、線そのものが小さな色の四角の連なりになった。制作には、色とりどりの紙テープの小片も使われた。
もう一枚のヴィクトリー・ブギウギを描きかけたまま、モンドリアンは1944年に世を去った。ニューヨーク近代美術館は1943年に収蔵し、以来ずっと展示している。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 作品サイズ
- 127 × 127 cm
作家プロフィール

ピエト・モンドリアン
ニューヨークに着いた最初の晩、ピエト・モンドリアンはブギウギを知り、たちまち夢中になった。水平・垂直の線と三原色、白・黒・灰だけで画面を組む「新造形主義」を唱えたオランダの画家は、68歳で渡ったこの街でも描き方を変え続けた。 1872年、オランダのアメルスフォールトに生まれた。小学校の校長で絵をたしなむ父と、ハーグ派の風景画家だった叔父に絵を習った。
プロフィールを見る







