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ピエト・モンドリアンニューヨークシティ
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モンドリアンの《ニューヨークシティ》には、それまでの絵にあった黒い線が一本もない。線が交わるところでは、上を通る線と下をくぐる線が入れ替わり、布を織るように組まれている。移住先のニューヨークで1941〜42年に描いた4点の連作のうち、完成と見なされる唯一の絵だ。
色の線のうち、黄は15本あり、青と赤の4本ずつよりずっと多い。所蔵するポンピドゥー・センターの目録を監修したブリジット・レアルは、この黄のまぶしさにアメリカの新しい活力を読み取り、画面の動きをニューヨークの電気の明かりとブギウギのリズムに結びつけている。
線の集まり方は、別の作品の向きを考える手がかりにもなった。2022年、デュッセルドルフの州立美術館の学芸員は、同じ連作の未完の《ニューヨーク・シティ I》が1945年の初展示から上下逆に掛けられてきたと発表した。根拠の一つが、この《ニューヨークシティ》では線の密な部分が上にあることだった。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1942
- 作品サイズ
- 119.3 × 114.2 cm
作家プロフィール

ピエト・モンドリアン
ニューヨークに着いた最初の晩、ピエト・モンドリアンはブギウギを知り、たちまち夢中になった。水平・垂直の線と三原色、白・黒・灰だけで画面を組む「新造形主義」を唱えたオランダの画家は、68歳で渡ったこの街でも描き方を変え続けた。 1872年、オランダのアメルスフォールトに生まれた。小学校の校長で絵をたしなむ父と、ハーグ派の風景画家だった叔父に絵を習った。
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