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吉原風俗図
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菱川師宣菱川師宣

吉原風俗図

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中央の大桶には「溜桶」と記してある。右から入ってくる二人は深編笠で顔を隠しており、身分のある者が吉原に通うときの装いである。

菱川師宣(1618?〜1694)は安房・保田の縫箔師の家に生まれ、江戸で版本の挿絵を描いた。挿絵だった版画を一枚摺として独立させ、鑑賞する商品にしたことから「浮世絵の祖」と呼ばれる。《吉原の躰》《吉原恋の道引》など吉原を描いた揃物が多く、この図もその一つである。まだ色を摺る技術はなく、墨の線だけで場面を作っている。

この摺りはイリノイ州エヴァンストンのチャールズ・ヒバード・チャンドラー(1859〜1946)が所蔵し、1942年にシカゴ美術館が買い取った。

作品種別
版画
技法
木版画/大判墨摺絵
制作年(画)
1680
作品サイズ
25.6 × 40.8 cm

作家プロフィール

菱川師宣
菱川師宣

菱川師宣は、昭和23年(1948年)の記念切手にもなった《見返り美人図》の絵師である。江戸時代前期、本の挿絵を鑑賞用の一枚絵へと育てた浮世絵師でもあった。絹に筆で描く美人画から、墨で摺る絵本まで、その仕事は幅広い。 生まれは安房国保田、今の千葉県鋸南町。父は、刺繍や摺箔で布に模様を表す縫箔師だった。師宣も初めは縫箔を仕事にし、のちに絵画を専業とした。

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