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鳥文斎栄之風流やつし源氏 若菜上
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「やつし」は古典の場面を当世の姿に移し替える趣向で、この揃物は源氏物語の各帖をそうして描く。若菜上の帖は六条院の蹴鞠の段にあたる。鞠を追う猫が御簾を引き開け、柏木が女三の宮を見てしまう。以後の物語を動かす場面である。男が布に包んで持つ白い球がその鞠。
大判三枚続の右図で、完本は同じシカゴ美術館にある。落款は「栄之画」、版元印は「泉市版」で泉屋市兵衛を指す。丸い「極」の改印は寛政2年(1790年)に始まるので、この摺りはそれ以降。
本紙はアーネスト・フェノロサ(1853〜1908年)の旧蔵。没後に夫人の手を経て1909年にクラレンス・バッキンガムへ渡り、1925年に同館へ入った。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 木版多色刷/大判三枚続の右図
- 制作年(画)
- 1789–1794
- 作品サイズ
- 36.9 × 25.4 cm









