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役者舞台之姿絵 橘屋 三代目市川八百蔵の不破伴左衛門
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歌川豊国歌川豊国

役者舞台之姿絵 橘屋 三代目市川八百蔵の不破伴左衛門

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初代歌川豊国が描いた三代目市川八百蔵は、舞台で実の弟と恋敵どうしを演じた。兄の八百蔵は侍の不破伴左衛門を、弟の三代目沢村宗十郎は名護屋山三を演じた。寛政6年(1794年)7月、江戸の都座の「けいせい三本傘」での共演である。この絵は豊国の出世作となったシリーズ「役者舞台之姿絵」の一枚だ。

元禄10年(1697年)の芝居に、不破と山三が遊郭で一人の遊女を争い、刀の鞘を当て合う「鞘当」の場面が現れ、この型が定着した。このとき不破を演じたのは、歌舞伎役者の初代市川団十郎だった。団十郎が着た雲に稲妻の衣装は、以後の不破役に受け継がれた。足もとの深編笠は、顔を隠すために深く作った笠で、遊郭に通う侍の持ち物と読める。

豊国は弟も役者舞台之姿絵 紀伊国屋 三代目沢村宗十郎の名護屋山三に描き、山三の恋人の遊女かつらぎを演じた三代目瀬川菊之丞も別の一枚に残した。浮世絵師の東洲斎写楽も同じ月の同じ芝居を描き、八百蔵の不破を残している。

作品種別
版画
技法
木版多色刷/大判
制作年(画)
1794
作品サイズ
35.1 × 26 cm

作家プロフィール

歌川豊国
歌川豊国

初代歌川豊国の父は、役者の似顔の人形を得意とする人形師だったという。その子の豊国は「役者舞台之姿絵」で人気を得て、美人画や本の挿絵も手がけ、幕末に歌川派が浮世絵の最大流派となる礎を築いた。 豊国は明和6年(1769年)、江戸の芝三島町に生まれた。

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