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歌川豊国かるた遊び
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かるたを取り合う少女たちのそばで、ひじ掛けにもたれた女がひとり目を閉じている。初代歌川豊国は、その頭から広がる吹き出しの中に、着物を着た鼠の嫁入り行列を描いた。女の夢と読める。役者絵で名を上げる前の20代前半に描いた美人画で、大判の紙3枚をつないで一つの場面にしている。
鼠の嫁入りは、娘に天下一の婿を探す鼠の夫婦の昔話だ。まず太陽に申し込むが、太陽は自分を隠す雲のほうが偉いと言う。雲は風を、風は壁を挙げる。壁は自分に穴をあける鼠がいちばん偉いと言い、娘は仲間の鼠に嫁ぐ。
ボストン美術館にある同じ図の摺りは、鼠の嫁入りを見るめでたい初夢の絵とされている。正月に初めて見る夢を初夢といい、その夢で一年の吉凶を占った。百人一首のかるたも正月の遊びで、俳句では新年の季語になる。正月のかるたの座敷に、縁起のよい初夢を描き込んだと読める。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 木版多色刷/大判三枚続
- 制作年(画)
- 1790
- 作品サイズ
- 37 × 74.3 cm









