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月岡芳年雪月花の内 月 毛剃九右衛門 市川三升
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月岡芳年が、九代目市川團十郎の当たり役だった海賊・毛剃九右衛門を描いた作品である。毛剃は近松門左衛門の浄瑠璃「博多小女郎波枕」に登場する密貿易船の首領。「市川三升」は團十郎の俳号の一つで、題にも使われている。
物語では、毛剃は密輸を見た小町屋惣七を海に投げ込む。のちに博多で再会すると、遊女の小女郎と添わせることを条件に惣七を仲間に引き入れるが、最後は捕らえられて追放される。シカゴ美術館の解説では、この図を毛剃が船の舳先から海を見つめる劇の山場とし、描かれた夜を自然の夜景ではなく、歌舞伎の舞台の夜と読んでいる。
三枚の版画を横につないだこの作品は、「雪月花の内」の「月」に当たる。同じ明治23年(1890年)に、出版元の秋山武右衛門から「雪」も出ている。こちらは尾上梅幸が演じる岩倉の宗玄を描いたものだ。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 木版多色刷/大判三枚続
- 制作年(画)
- 1890
- 作品サイズ
- 37 × 74 cm









