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キリストの変容
CC BY 4.0(写真: Matthieu.lett.ube、Wikimedia Commons)。原作はパブリックドメイン
ラファエロ・サンティラファエロ・サンティ

キリストの変容

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ラファエロの亡きがらのそばには、最後に描いた《キリストの変容》が置かれた。高さ4メートルを超えるこの絵は、16世紀末から20世紀初めまで「世界で最も名高い油彩画」と評された。

「変容」とは、山の上でキリストが光り輝く姿に変わる出来事である。山の下では、弟子たちが悪霊に憑かれた少年を癒やせずにいる。少年を癒やすのは、このあと山から下りてくるキリストだ。マタイによる福音書で続く二つの話を組み合わせている。

制作の背景には、ミケランジェロとの競争があった。注文主ジュリオ・デ・メディチは教皇レオ10世のいとこで、のちの教皇クレメンス7世だ。南フランスの大聖堂の祭壇に掲げる絵を、ラファエロと、ミケランジェロの友人の画家セバスティアーノ・デル・ピオンボに一枚ずつ頼んだ。ミケランジェロは、友人の描く《ラザロの蘇生》のために素描を与えた。工房で描いた初めの下絵は山の上の場面だけだったが、《ラザロの蘇生》と競うため、少年の場面を加えたとみられる。ラファエロの死から1週間後、二枚はヴァチカンで並べて見せられた。

Work Type
Painting
Technique
テンペラ・グラッサ・板
Year Created
1516–1520
Dimensions
410 × 279 cm

Artist profile

ラファエロ・サンティ
ラファエロ・サンティ

自然さえ彼に負けるのを恐れたと、ラファエロ・サンティの墓碑銘はたたえる。《アテナイの学堂》や三角形の構図にまとめた聖母子で知られる画家・建築家で、盛期ルネサンスの三大巨匠の一人に数えられる。 1483年、ウルビーノに生まれた。父ジョヴァンニ・サンティは宮廷画家で、詩人でもあった。8歳で母を、11歳で父を亡くした。

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