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ラファエロ・サンティ牧場の聖母
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幼いイエスの遊びに、やがて十字架にかけられる運命が描き込まれている。ラファエロの《牧場の聖母》は、フィレンツェ時代に聖母と二人の幼子を全身で描いた一連の作品のはじまりにあたる。
イエスがつかむ十字架の杖は、遊び道具であると同時に、はりつけのしるしでもある。右の赤いケシの花も、キリストの苦しみと死、そして復活を表す。杖を差し出す幼い洗礼者ヨハネは、フィレンツェの町を守る聖人である。この町で頼まれた絵にヨハネを描き入れるのは、ほとんど義務のようなことだった。
この絵は、同じ町で美術を支えたタッデオ・タッデイのために描かれた。芸術家たちの伝記を書いた同時代の画家ヴァザーリによれば、タッデイはラファエロをいつも家と食卓に迎えた。ラファエロは礼に二枚の絵を描き、《牧場の聖母》はその一枚とされる。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・板(ポプラ)
- Year Created
- 1505–1506
- Dimensions
- 113 × 88.3 cm
Artist profile

ラファエロ・サンティ
自然さえ彼に負けるのを恐れたと、ラファエロ・サンティの墓碑銘はたたえる。《アテナイの学堂》や三角形の構図にまとめた聖母子で知られる画家・建築家で、盛期ルネサンスの三大巨匠の一人に数えられる。 1483年、ウルビーノに生まれた。父ジョヴァンニ・サンティは宮廷画家で、詩人でもあった。8歳で母を、11歳で父を亡くした。
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