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ジャン=アントワーヌ・ヴァトーイタリア喜劇の恋
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ヴァトーが描いたただ一つの夜の場面である。集まっているのは、イタリアの即興仮面劇コンメディア・デッラルテの役者12人である。中央でギターを抱えるのがピエロで、左には仮面を手にしたコロンビーナと、老人パンタローネを振り返るイザベラがいる。右へ順に、驚いた身ぶりのアルルカン、プルチネッラらしい人物、松明を掲げるメッツェッティーノ、杖にすがる医者、スカラムッチャが並ぶ。
ヴァトーはこの喜劇の登場人物を、若いころ師クロード・ジローの工房で知った。1734年に出た複製版画の告知には、ヴァトーが扮装した友人たちを描いたとある。全演目を締めくくる最後の場面として読まれてきた。
対になる作品にフランス喜劇の恋がある。二つの題は、シャルル=ニコラ・コシャン(父)が1734年に彫った一対の版画から付いた。ヴァトーは技法が丁寧でなく傷んだ作品が多いが、この二点は保存がきわめてよい。プロイセン王フリードリヒ2世が1769年より前にサンスーシ宮殿の画廊のため二点とも買い、1829年にベルリンの新しい絵画館へ移された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1716
- Dimensions
- 38.5 × 49.1 cm
Artist profile

ジャン=アントワーヌ・ヴァトー
ジャン=アントワーヌ・ヴァトーは、イタリア喜劇の役者や、野外で恋を語り音楽を楽しむ男女を描いたフランスの画家である。男女の集いを主題とする雅宴画(フェート・ギャラント)で知られるが、パリでの出発点は、店で売る複製画を量産する仕事だった。 1684年、フランス領になって間もないヴァランシエンヌに、屋根職人の子として生まれた。
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