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ジャン=アントワーヌ・ヴァトージェルサンの看板
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「指をほぐすために」とヴァトーが自ら申し出て描いた、画商ジェルサンがパリに構えた店の看板である。亡くなる数か月前の作で、美術品とそれを品定めする人々が主題になった。病身で朝だけ筆をとり、8日で仕上げた。それまで描いたことのない大きさの絵だった。本人が少しは自負を抱いた唯一の作品だったと、友人のジェルサンは書く。
店員が箱詰めするルイ14世の肖像は、店の名「偉大なる君主」にかけた図柄とも、王の時代の終わりを示すとも読まれてきた。膝をついて絵の裸婦に顔を寄せる客もいれば、鏡をのぞく若い男たちもいる。美術史家ピエール・ローザンベールは、鏡を見る男たちは美術品より自分自身に関心があるようだと書いた。犬はピーテル・パウル・ルーベンスの《サン=ドニの戴冠》から写した。
店先に掛かったのは15日だけだったが、腕ききの画家たちも何度も見に来た。のちにプロイセン王フリードリヒ2世が買い、シャルロッテンブルク宮殿のコンサートの間に掛けた。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1720
- Dimensions
- 166 × 306 cm
Artist profile

ジャン=アントワーヌ・ヴァトー
ジャン=アントワーヌ・ヴァトーは、イタリア喜劇の役者や、野外で恋を語り音楽を楽しむ男女を描いたフランスの画家である。男女の集いを主題とする雅宴画(フェート・ギャラント)で知られるが、パリでの出発点は、店で売る複製画を量産する仕事だった。 1684年、フランス領になって間もないヴァランシエンヌに、屋根職人の子として生まれた。
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