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ジャン=アントワーヌ・ヴァトーシテール島への巡礼
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この絵を描いたのは、フランスの画家ジャン=アントワーヌ・ヴァトーである。王立絵画彫刻アカデミーに入るには作品を1点納める決まりがあり、ヴァトーはそれを何年も出さなかった。1717年1月に催促を受け、同年8月に提出したのがこの絵で、8か月ほどで仕上げたとされる。アカデミーは主題が新しすぎて既存の分類に当てはめられず、「フェット・ギャラント(雅宴画)」という部門を新たに設けた。
シテール島は、古代に愛の女神ヴィーナスが生まれたとされたギリシャの島である。右端の花を掛けた像がヴィーナスで、男たちの杖は巡礼の杖にあたる。題は島への船出だが、恋人たちはすでに組になっており、島を去る場面だと読む美術史家もいる。彫刻家ロダンは、右から左へ並ぶ三組を、口説きから旅立ちまでの順に読んだ。
ヴァトーは1718〜19年頃にもう1点を描き、そちらはベルリンのシャルロッテンブルク宮殿にある。この画像は1717年の最初の作である。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1717
- Dimensions
- 129 × 194 cm
Artist profile

ジャン=アントワーヌ・ヴァトー
ジャン=アントワーヌ・ヴァトーは、イタリア喜劇の役者や、野外で恋を語り音楽を楽しむ男女を描いたフランスの画家である。男女の集いを主題とする雅宴画(フェート・ギャラント)で知られるが、パリでの出発点は、店で売る複製画を量産する仕事だった。 1684年、フランス領になって間もないヴァランシエンヌに、屋根職人の子として生まれた。
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