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菱田春草Bodhisattva Kenshu(National Museum of Modern Art, Tokyo
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説法する僧は、唐代の華厳教学を大成した賢首国師法蔵である。菱田春草は、則天武后の問いに法蔵が黄金の獅子をたとえに使い、華厳の教えを説いた場面を描いた。卓上の金色の獅子像は、その獅子と読める。
五浦に移り住んだ春草は、この絵を明治40年(1907年)の第1回文展に出した。鑑査で「疑問の部」に入ったと知ると、木村武山に「よしツ。來年じゃもつと程度を下げて、審査員に解る繪を描いてやらう」と言ったという。結果は二等賞第三席だった。
春草は輪郭線を復活させ、細かな点描で人物の着衣や肌の量感を補った。点描の試みは、のちの落葉にも引き継がれる。大師の袈裟や座面の橙色と緑色には、日本在来の顔料と西洋顔料を併用した。原三溪、細川護立の手を経て、昭和44年度(1969年度)に東京国立近代美術館が購入した。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本著色/掛幅
- Year Created
- 1907
- Dimensions
- 185.7 × 99.5 cm
Artist profile

菱田春草
菱田春草は、代表作《黒き猫》を自ら「駄作黒き猫」と呼んだ日本画家である。腎臓炎による網膜炎で失明の危機に遭い、亡くなる前の二年あまりに《落葉》《黒き猫》を描いたが、慢性腎臓炎のため満36歳で没した。 明治7年(1874年)、いまの長野県飯田市仲ノ町に生まれた。明治23年(1890年)に東京美術学校へ入り、橋本雅邦や校長の岡倉天心に学んだ。
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