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与謝蕪村Moon Viewing, from The Tale of Heike
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細長い紙の上に、後ろ向きの女房が座り、下には烏帽子に狩衣の男が振り返りながら歩く。二人のあいだと周りを、細字の本文が埋め尽くす。右下に「謝長庚」の署名と「謝長庚」「三菓居士」の印。
『平家物語』巻第五「月見」の段を、本文ごと写した画賛である。都が福原に移った年、徳大寺実定が旧都の月を惜しんで大宮御所を訪ね、女房の待宵の小侍従と歌を交わす。上の女房が待宵、下の男は帰り際に遣わされた蔵人で、その返歌に「物かは」の語があったことから「物かはの蔵人」と呼ばれた。蕪村は本文をほとんど全部書き写し、人物二人を軽い筆で添えた。
与謝蕪村(1716〜1784)は芭蕉・一茶と並ぶ俳人で、池大雅とともに南画を大成した画家でもある。俳句と絵を一枚にした俳画をつくった人で、この幅も文字と絵の割合がその俳画に近い。京都の水谷仁三郎からクリーヴランド美術館が1971年に買った。画面は縦111.3センチ、幅27.1センチ。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 紙本墨画淡彩・掛幅
- Year Created
- 1730–1783
- Dimensions
- 111.3 × 27.1 cm
Artist profile

与謝蕪村
与謝蕪村(よさ ぶそん)は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」を全文写し、絵を添えた巻物を繰り返し描いた。芭蕉・小林一茶と並び称される江戸時代の俳人で、池大雅と並んで文人画を大成した画家でもある。 享保元年(1716年)、摂津の毛馬村、いまの大阪市都島区に生まれた。若くして江戸へ下り、俳人の早野巴人に俳諧を学んだ。
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