顔輝は、元のはじめごろの中国の画家である。字は秋月。生年と没年ははっきりしない。出身は浙江省の江山とも、江西省の廬陵ともいわれる。仏教や道教の人物を描く道釈人物画を得意とした。確かな作とされるのは、京都・知恩寺に伝わる《蝦蟇鉄拐図》双幅だけである。室町時代の画僧・明兆の《蝦蟇鉄拐図》は、顔輝の作を手本にしたものとされる。