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ディエゴ・ベラスケス無原罪の御宿り
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ベラスケスが20歳前後、故郷セビーリャで描いた聖母で、知られている彼の作のなかでも最も早いものに入る。聖母の顔は理想化された美人ではなく、実在の少女をもとにしたらしい。ドイツの美術史家カール・ユスティは1888年の伝記で、どこかの宿屋の娘を天の女王に変えた、とけなした。
月を踏み、12の星の冠をいただく姿は、新約聖書「ヨハネの黙示録」に出てくる「太陽をまとった女」に由来する。カトリックではこの女を聖母マリアとみる。題の「無原罪の御宿り」は、イエスを身ごもったことではなく、マリア自身が母の胎に宿ったときから原罪を免れていたという信仰だ。透ける月は、師パチェーコがのちに本で勧めた描き方でもある。
1617年、教皇はこの信仰に反対する説を公に唱えることを禁じ、セビーリャはそれを祝った。この絵は、対のパトモス島の福音書記者聖ヨハネとともに、その祝いを後押しするために描かれたのかもしれない。対の絵では、聖ヨハネが雲の中に小さく浮かぶ女の幻を見上げる。こちらでは、見る者がその女を間近に見る。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1618
- 作品サイズ
- 135 × 101.6 cm
作家プロフィール

ディエゴ・ベラスケス
《ラス・メニーナス》を描いたディエゴ・ベラスケスは、サンティアゴ騎士団の審査で、親しい画家たちから一度も絵を売ったことがないと証言された。17世紀スペインの宮廷画家で、のちにフランスの画家エドゥアール・マネが画家の中の画家とたたえた人物である。 1599年、セビーリャに生まれ、画家で理論家のフランシスコ・パチェーコに学んだ。
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