
Public domain
ディエゴ・ベラスケス道化師パブロ・デ・バリャドリード
0
床も壁も描かれていない。ベラスケスの《道化師パブロ・デ・バリャドリード》では、足もとの淡い影だけが男の立つ場所を示す。宮廷の道化を描いた全身像の一枚だ。道化は王の一家を楽しませるのが務めで、パブロは機知や芸で仕えた。
この描き方に感心したのが、フランスの画家エドゥアール・マネだ。1865年にマドリードでこの絵を見て、おそらくこれまでに描かれた中で最も驚くべき絵だと手紙に書いた。翌年には、この絵をもとに《笛を吹く少年》を描いた。
マネが見たころ、この絵は詩などを声に出して唱えるような身ぶりから、役者の肖像と思われていた。道化の芸には、そうした朗誦や芝居もあったとみられる。描かれたのがパブロだと分かったのは1872年だ。王の宮殿で1701年に作られた目録が手がかりとなり、プラド美術館の目録にその名が記された。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1635
- 作品サイズ
- 209 × 123 cm
作家プロフィール

ディエゴ・ベラスケス
《ラス・メニーナス》を描いたディエゴ・ベラスケスは、サンティアゴ騎士団の審査で、親しい画家たちから一度も絵を売ったことがないと証言された。17世紀スペインの宮廷画家で、のちにフランスの画家エドゥアール・マネが画家の中の画家とたたえた人物である。 1599年、セビーリャに生まれ、画家で理論家のフランシスコ・パチェーコに学んだ。
プロフィールを見る







