
Public domain
クロード・モネアニエールのセーヌ川
0
このモネの絵は、ロシアのエルミタージュ美術館に半世紀ものあいだ隠されていた。描かれたのはパリ近郊のアニエールの岸辺だ。モネは当時、少し北の町アルジャントゥイユに住み、友人たちと描きに来た。アニエールは鉄道でパリと結ばれたばかりで、工業化が進んでいた。対岸に並ぶのは、労働者や小市民が建てた石や煉瓦の家とされる。手前の岸には平底の荷船がつながれている。
20世紀の初め、この絵を手に入れたのは、ドイツのハンブルクの実業家ローレンツ=マイヤーだった。その死後は妻アリスが受け継いだが、第二次世界大戦のあと、ソ連がドイツから持ち去り、戦争の賠償としてとどめた。
運ばれた先のエルミタージュ美術館は、こうした絵を持っていることを伏せていた。鍵のかかった小さな収蔵室にしまわれ、知っていたのはごく一部の職員だけだった。1994年10月、美術館は所蔵を公に認め、翌年の展覧会でこの絵を含む74点を初めて展示した。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 油彩・カンヴァス
- 制作年
- 1873
- 作品サイズ
- 46.4 × 55.5 cm









