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竹久夢二四季の女 暮春
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版画ではなく、絹に描いた六曲一隻の屏風の一扇である。一扇は縦129.1センチ、横35.7センチ。題は「四季の女」だが扇は六つあり、本来は二隻一双になる予定で、残りの一隻は作られなかった。名の分かる扇は、暮春のほかに新春・立秋・白夜がある。
夢二式美人と呼ばれた絵の多くは日本画の技法で描かれ、軸物か屏風仕立てで遺った。この屏風もその一つで、所蔵者は公にされていない。図版は学研『夢二美術館』第1巻(1985年)から採られている。
描かれた昭和4年(1929年)は、2月に吉井勇らと山中温泉を経て三度目の金沢を訪ねたほかは、年譜に見るべき事跡が少ない。翌年に榛名山美術研究所の設立を宣言し、昭和6年5月7日に横浜を発ってアメリカへ渡ったが、不況もあって1年3ヶ月の滞在は振るわず、帰国して昭和9年に世を去った。









