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歌川国貞(三代目歌川豊国)七代目市川團十郎の曽我五郎時致
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曽我五郎時致は曽我兄弟の弟で、父の仇を討つまでを描く曽我物は、江戸の芝居小屋が正月に必ず掛けた演目だった。荒事の五郎は市川宗家の当たり役で、七代目市川團十郎(1791〜1859年)はその代表的な演者にあたる。
摺物で、夜空にあたる黒地の上に狂歌が刷られている。雨の線は人物の上にも引かれ、顔と衣裳を横切る。刀の金具には金属質の絵具が用いられていて、売り物の錦絵では省かれる手間にあたる。落款は「五渡亭国貞画」。五渡亭は国貞が文政年間に用いた号。
作家プロフィール

歌川国貞(三代目歌川豊国)
幕末の江戸で「浮世絵師」と言えば、まずこの人を指した。歌川国貞(1786〜1865)、のちの三代目豊国。生涯の作画量は一万点をゆうに超えるとされ、質はともかく量において、浮世絵史上に並ぶ者はいない。本所五ツ目の渡船場の株を持つ家に生まれ、十代で初代歌川豊国に入門。若くして役者絵の似顔の巧さで頭角を現した。 真骨頂は役者絵である。
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