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櫛ふき
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喜多川歌麿喜多川歌麿

櫛ふき

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母と子を多く描いたアメリカの画家メアリー・カサットも、喜多川歌麿のこの図を持っていた。版画は同じ版木から何枚も摺るため、彼女が持っていたのは、この画像の一枚とは別のものだ。歌麿は寛政(1789〜1801年)の後半、美人画に日々の暮らしを取り入れた。寛政の末からは母子の図を数多く描き、これもその一枚にあたる。

上の女性は、子の髪を小さな髷に結い終え、使った櫛をぬぐっていると読める。ただ、櫛をぬぐう女性も、団扇を持って横になる女性も、子どもとどんな関係なのかは分からない。

カサットはフランスで暮らし、1891年には日本の版画に触発された色刷りの版画の連作を出した。彼女の絵の構図や色、静けさには、歌麿の影響があるとされる。

ジャンル
和・アジアン
作品種別
版画
技法
木版多色刷/大判
制作年(画)
1797–1800
作品サイズ
38.2 × 25.4 cm

作家プロフィール

喜多川歌麿
喜多川歌麿

喜多川歌麿は幼いころ、糸でつないだトンボや手のひらのコオロギに夢中だったという。師の鳥山石燕が『画本虫撰』の跋に書き残した話だ。のちに女性の顔と上半身を大きく描く美人大首絵で、それまでの美人画を一変させるほどの人気を集めた。 生年も出生地も確かではない。宝暦3年(1753年)生まれという通説は、寺に残る享年から逆算したものだ。

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