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喜多川歌麿櫛ふき
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母と子を多く描いたアメリカの画家メアリー・カサットも、喜多川歌麿のこの図を持っていた。版画は同じ版木から何枚も摺るため、彼女が持っていたのは、この画像の一枚とは別のものだ。歌麿は寛政(1789〜1801年)の後半、美人画に日々の暮らしを取り入れた。寛政の末からは母子の図を数多く描き、これもその一枚にあたる。
上の女性は、子の髪を小さな髷に結い終え、使った櫛をぬぐっていると読める。ただ、櫛をぬぐう女性も、団扇を持って横になる女性も、子どもとどんな関係なのかは分からない。
カサットはフランスで暮らし、1891年には日本の版画に触発された色刷りの版画の連作を出した。彼女の絵の構図や色、静けさには、歌麿の影響があるとされる。









