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喜多川歌麿婦女人相十品 文読む女
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喜多川歌麿のこの図は、結婚した女性が恋文を読む姿とみられている。歌麿は、女性の顔を大きく描く美人画を浮世絵で初めて出した。これは、その始まりのころのシリーズ『婦女人相十品』の一枚だ。このシリーズの人気で、歌麿の評価は定まった。
歌麿は、顔つきから性格や運命を読む人相見になったつもりで、女性を十の型に描き分けた。署名の「相觀 歌麿考画」も、人相見の歌麿が考えて描いた、という意味だ。
この女性には眉がない。江戸の町人のあいだでは、剃った眉は結婚した女性のしるしだった。帯を前で結ぶ前帯も、主婦のしるしだった。浮世絵の研究者は、剃った眉と前帯を手がかりに、結婚した女性とみている。手紙を恋文と読むのは、真剣に読みふける様子からだ。









