闇の中に人がぬっと浮かび上がる。カラヴァッジョの絵の前に立つと、まずその明暗の落差に息を呑む。背景はほとんど漆黒、そこに斜めの光が差し込み、腕や頬や布の皺だけを容赦なく照らし出す。舞台照明のようなこの手法は後にテネブリズムと呼ばれ、彼はそれをほとんど独力で確立した。
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1606–1607・油彩・カンヴァス