
CC0
鈴木其一朝顔図屏風
0
鈴木其一の《朝顔図屏風》は、よく知られたメトロポリタン美術館の六曲一双とは別の作品だ。こちらは朝顔を描いた扇を二曲の屏風に貼ったものだが、骨に沿った折り目は、実際に使われた跡なのだろうか。
シカゴ美術館の解説では、先行する似た構図をほのめかしたり、題材と戯れたりするため、其一がわざと折り目を付けた可能性も挙げている。琳派の祖とされる俵屋宗達は扇屋を営んだ。東京国立博物館の伝宗達筆の扇面散屏風には折り畳み線がなく、初めから鑑賞用に仕立てるつもりだったと解説される。その形を受け継ぎつつ、使った扇のように見せた一枚と読める。
扇面右下の落款は「菁々其一」。美術史家の玉蟲敏子は、「菁々」を加えた1844年頃から没年の1858年までを円熟期とする。琳派の画家たちは朝顔を好んで描いた。其一の円熟期は、変化朝顔が数多く作られた嘉永・安政期の朝顔ブームとも重なる。
- 作品種別
- 絵画
- 技法
- 紙本着色金彩/二曲屏風
- 制作年
- 1844–1858
- 作品サイズ
- 87.7 × 198.2 cm







