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流れに秋草と満月
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尾形月耕尾形月耕

流れに秋草と満月

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団扇絵は、団扇の形に摺った版画を竹の骨に貼って使うためのものである。使われた団扇は消耗品として残らず、いま見られるのは、貼られずに鑑賞用として残ったものや、図柄の見本帖に綴じられたものである。明治に入っても、呉服屋や料理屋が得意先に配る団扇の絵として多く摺られた。

この摺りは団扇の輪郭に沿って切り抜かれているが、骨に貼られた跡は見えない。右下に「月耕」の落款と朱印がある。

尾形月耕は絵を独学で身につけ、明治20年代には水野年方と並ぶ新聞挿絵の人気画家だった。吉原の絵びらや、輸出向けの陶器・漆器の下絵も手がけている。

作品種別
版画
技法
木版多色刷/団扇絵
制作年(画)
1895
作品サイズ
23.5 × 24.8 cm

作家プロフィール

尾形月耕
尾形月耕

浮世絵の世界では、誰の門を叩いたかがその絵師の血脈を決める。歌川の系譜、菊川の系譜——師から弟子へ、名と筆法が受け継がれてゆく。尾形月耕(安政6年〈1859年〉〜大正9年〈1920年〉)は、その系図のどこにも属さない絵師である。

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