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久松町ニテ見ル出火
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小林清親小林清親

久松町ニテ見ル出火

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清親が描いたのは、明治14年(1881年)2月11日の夜の大火で、題字にも「明治十四年二月十一日夜大火」とある。屋根の上の男たちは、家を取り壊して延焼を食い止めようとする消防の人々だと、アムステルダム国立美術館の記録にある。

この年の初め、東京では2週間をおいて二度の大火が起きた。清親が光線画のシリーズから離れる直前に出した4点は、二つの火事と焼け跡を描いており、この図もその一つである。1月26日の火事では清親の家も焼けたと、プリンストン大学美術館の記録にある。写生帖からは、清親が夜に外へ出て火事を写生したことが確かめられる。

出版元は福田熊次郎で、右端の刊記には「福田熊二良」と記されている。大火が光線画をやめた理由なのかどうかは、研究者の間で見方が分かれている。

作品種別
版画
技法
木版多色刷/大判
制作年(画)
1881
作品サイズ
24.5 × 36.4 cm

作家プロフィール

小林清親
小林清親

小林清親(1847〜1915)は、ガス灯や月明かりに照らされた明治の東京を描いた浮世絵師である。輪郭線をほとんど使わず、光と影を捉えた木版画は「光線画」と呼ばれる。 江戸本所御蔵屋敷に下級役人の子として生まれ、幕臣として伏見の戦いに参戦した。幕府が倒れると静岡へ移り、住居や職業を転々としたのち、明治7年(1874年)に上京して画業に専念した。

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