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小林清親隅田川より待乳山遠景
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清親の「武蔵百景」は、歌川広重の「名所江戸百景」を踏まえた連作である。「百景」と題しながら、刊行されたのは34図で、この図もその一つにあたる。
題にある待乳山は、浅草七丁目の隅田川に面した、標高約10メートルの小丘を指す。山上には聖天宮があり、江戸時代には東都随一の眺望の名所と称され、多くの浮世絵や詩歌に取り上げられた。
女性が立つ舟は、アムステルダム国立美術館の記録によると渡し舟である。待乳山の麓には、山谷堀口と向島の三囲神社の前あたりを結ぶ「竹屋の渡し」があり、「待乳の渡し」とも呼ばれた。ただ、この舟がその渡しかどうかは記録にない。出版元は、左下の刊記にある小林鉄次郎である。大黒屋の版ではない。
- 作品種別
- 版画
- 技法
- 木版多色刷/大判
- 制作年(画)
- 1884
- 作品サイズ
- 33.9 × 24.3 cm









