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生きる喜び
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アンリ・マティスアンリ・マティス

生きる喜び

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マティスの《生きる喜び》では、画面の奥で人々が手をつないで踊る輪が、見る人の目を引き込む。この輪はのちのダンス IIにも現れる。この絵は、ヨーロッパの近代美術の転換点となった作品の一つとされる。

その新しさは、何を描いたかより、どう描いたかにある。自然の中で人々が踊り、音楽を楽しむ楽園は、何世紀も描かれてきた主題だった。ところがこの絵の16人は、ポーズも画風もばらばらで、大きさや遠近もそろわない。マティスは、美術学校が教える画面のまとめ方に逆らったのである。

この寄せ集めは、1906年春のアンデパンダン展で怪物のようだと受け取られた。マティスは、あえて見る人を挑発するつもりで出品していた。展覧会のあと、収集家のスタイン兄妹の部屋に掛かったこの絵を、若い画家パブロ・ピカソも見た。ここから二人の競い合いが始まったと考えられている。

作品種別
絵画
技法
油彩・カンヴァス
制作年
1906
作品サイズ
176.5 × 240.7 cm

作家プロフィール

アンリ・マティス
アンリ・マティス

アンリ・マティスは晩年、寝台から長い竿の先につけたクレヨンで大きな作品を描いた。フォーヴィスム(野獣派)の中心となったこの画家は、切り紙絵に打ち込んだ晩年まで、色を、ものを写す役目から解き放ち、その表現力を追い求めた。 1869年、北フランスのル・カトー=カンブレジに生まれた。法律を学び、サン=カンタンの法律事務所で書記として働いた。

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