
ウンベルト・ボッチョーニ
Umberto Boccioni
10 作品
彫刻空間における連続性の唯一の形態を見れば、この作家がどれほど「動き」そのものを彫りたかったかがわかる。風を受けて筋肉が渦を巻くように前へ突き出す人体は、静止した瞬間を写すのではなく、歩くという運動そのものを塊にしてしまったような造形だ。カラブリア州レッジョに生まれ、ローマで絵を学び始めた頃、同じアトリエで机を並べていたのがジーノ・セヴェリーニで、二人は師であるジャコモ・バッラから点描の技法を教わっている。だがボッチョーニの関心はすぐに、色よりも力学へと移っていった。1909年、詩人マリネッティが「未来派宣言」をぶち上げると、彼はためらわず合流し、翌年には画家たちによる未来派宣言にも名を連ねる。工業都市の喧騒、電車、群衆のうねり——そうした近代の速度と力を絵にしたのが立ち上がる都市で、荷馬車を引く馬と労働者の輪郭が溶け合い、画面全体が唸りを上げているように見える。三連作心の状態では、駅で交わされる別れと出会いの感情までも、線の速度差で描き分けようとした。理論家としても筆が速く、「未来派彫刻宣言」を書いて彫刻の因習を攻撃し、実作でそれを証明してみせた。しかし絶頂期のさなか、第一次大戦に従軍した彼は、1916年、ヴェローナ近郊での騎兵訓練中に落馬し、あっけなく命を落とす。33歳だった。速度を描き続けた画家が、馬という最も原始的な速度によって命を奪われたのは、皮肉としか言いようがない。
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