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ジョルジョ・モランディ

ジョルジョ・モランディ

Giorgio Morandi
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ボローニャのファンダッツァ通りにあるアトリエで、埃をかぶった瓶や缶や壺を並べては何十年も描き続けた画家である。派手さとは無縁の生涯だった。三人の姉妹と同じ屋根の下で暮らし、結婚もせず、旅もほとんどせず、ボローニャ美術アカデミーで銅版画を教えながら、来る日も来る日も同じような静物を前にキャンバスに向かった。モチーフの瓶には絵の具を塗って光の反射を殺し、埃が積もるままにしておいたという逸話が残る。それほどまでに、対象そのものより「見ること」の質を突き詰めた作家だった。

若い頃にはジョルジョ・デ・キリコやカルロ・カッラらの形而上絵画に呼応した時期もあり、ポール・セザンヌの造形的な探究や、初期ルネサンスのジョット、静物画の先達であるシャルダンからも多くを吸収している。だが1920年代以降は次第に外界の喧噪から身を引き、瓶・壺・箱・漏斗といった身の回りの道具立てだけを主題に選び取っていく。形と形の間の余白、灰色がかった白やテラコッタ色の微妙な階調、輪郭線の震え——それらを繰り返し確かめるように、ほとんど同じ構図を何百枚も描いた。時にグリッツァーナの丘陵を描いた風景画や、静謐なエッチング作品も手がけている。

代表作に《静物》の連作群があり、いずれも特定の一点というより、生涯を通じて磨き上げられた一つの主題として捉えるべきものだ。声高な自己主張を避け、対象をひたすら見つめ続けることそのものを絵画の目的とした姿勢は、戦後イタリア美術のみならず、のちのミニマリズムやモノクロームの絵画にまで静かな影響を及ぼしている。

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