期間限定 手数料割引中 出品者3% 購入者1%
フランツ・フォン・シュトゥック

フランツ・フォン・シュトゥック

Franz von Stuck
11 作品

バイエルンの粉屋の息子として生まれ、ミュンヘンの美術学校で学んだシュトゥックは、絵筆だけでなく彫刻、版画、建築、さらには額縁の意匠にまで手を伸ばした万能型の画家だった。1892年にはミュンヘン分離派の設立に加わり、旧来のアカデミー絵画に反旗を翻す急先鋒となる。出世作は1893年の罪。闇の中に半身を浮かび上がらせ、大蛇を纏って観る者を正面から見据える裸婦像は、発表と同時にスキャンダルと絶賛を同時に呼び、彼の名を一躍ヨーロッパ中に知らしめた。以後狂野の狩人スフィンクスの接吻ルツィファーなど、神話とエロス、暴力と誘惑が分かちがたく絡み合う画面を次々に生み出し、アルノルト・ベックリンの幻想的な風景画から受け継いだ主題を、より官能的で舞台的な構図へと磨き上げていった。ミュンヘン美術アカデミーの教授として教壇にも立ち、ヴァシリー・カンディンスキーやパウル・クレー、ヨーゼフ・アルバースといった後の巨匠たちを直接指導した経歴も見逃せない。自邸として建てたヴィラ・シュトゥックは、壁画からドアノブに至るまで自ら設計を手がけたトータルアートワークで、当時のミュンヘン社交界の中心地となった。皇帝ヴィルヘルム2世から貴族の称号を授かり、名前に「フォン」を冠するに至った出世ぶりは、世紀末芸術家としては異例の成功を物語る。象徴主義の暗さと新興のユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)の装飾性を併せ持つその作風は、20世紀絵画への橋渡し役として今も再評価が続いている。

フランツ・フォン・シュトゥックの作品をお持ちですか?

Cugiraで出品してみませんか?

出品する
11件