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フランシスコ・デ・スルバラン

フランシスコ・デ・スルバラン

Francisco de Zurbarán
9 作品

白い布の襞に、これほど深く光を宿らせた画家はいない。修道士の粗い麻の衣、祭壇にかかる亜麻布、それらが画面の中で彫刻のような量感を帯び、闇から浮かび上がる。エストレマドゥーラの寒村フエンテ・デ・カントスに生まれ、セビーリャで修業を積んだスルバランは、カラヴァッジョの明暗法をスペインの土着的な信仰心と結びつけ、独自の静謐な劇性を作り上げた画家だった。

彼が生涯を通じて描き続けたのは、カルトゥジオ会やメルセード会、エルサレム会といった観想修道会の聖人たちである。ひとりの修道士が祈りの中で立ちすくむ姿、あるいは殉教を前にしてもなお平静を保つ聖女の顔——そこには派手な身振りも劇的な構図もない。ただ人物と衣服の量感、そして一条の光だけがある。この禁欲的な画面構成ゆえに、後世の人々は彼を「修道院の画家」と呼んだ。同時代のベラスケスが宮廷という華やかな舞台で名声を築いたのに対し、スルバランはセビーリャの修道院という閉じた世界の中でこそ本領を発揮した。

静物画にも非凡な才能を見せている。素焼きの壺や果物皿を几帳面に並べた四つの壺のある静物(プラド美術館)は、装飾性を排した対象への凝視だけで、物そのものの存在感を成立させてしまう稀有な作品だ。

晩年は時代の好みが変わり、ムリーリョの甘やかで柔らかな画風が人気を集めるにつれて注文が先細り、絵をまとめて新大陸ペルーの植民地市場へ売るなどして糊口をしのいだ。1658年、旧知のベラスケスの招きでマドリードに移り、宮廷の仕事を手伝いながら1664年に没した。かつて名声を誇った画家の晩年としては、あまりに静かな幕引きだった。

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