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菱川師宣見返り美人図
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菱川師宣の肉筆の美人画で、絹本著色の一幅である。右下の落款は「房陽 菱川友竹筆」と読める。友竹は師宣が晩年に用いた号で、「房陽」は生まれ故郷の安房(房州)を指す。
女性は、17世紀末に流行した帯の結び方「吉弥結び」をしている。歩みの途中で後ろを振り向く姿にしたのは、この帯と、紅地に菊と桜を刺繍した着物を美しく見せるためと考えられている。同時代の英一蝶は、構図のよく似た《立美人図》を描いた。
文化7年(1810年)に山東京伝が書いた箱書があり、幕末には好事家に知られていたらしい。東京国立博物館の列品番号は60番と若く、早くから館に入ったことを示す。昭和23年(1948年)11月29日発行の切手趣味週間の記念切手(額面5円)の図案になり、広く知られるきっかけになった。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本著色/掛幅
- Dimensions
- 63 × 31.2 cm
Artist profile

菱川師宣
菱川師宣は、昭和23年(1948年)の記念切手にもなった《見返り美人図》の絵師である。江戸時代前期、本の挿絵を鑑賞用の一枚絵へと育てた浮世絵師でもあった。絹に筆で描く美人画から、墨で摺る絵本まで、その仕事は幅広い。 生まれは安房国保田、今の千葉県鋸南町。父は、刺繍や摺箔で布に模様を表す縫箔師だった。師宣も初めは縫箔を仕事にし、のちに絵画を専業とした。
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