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ジュゼッペ・アルチンボルド司書
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頭髪は開いた本で、目は鍵の輪、髭は羽根ばたき、指は紙の栞でできている。1957年、スウェーデンの美術史家スヴェン・アルフォンスが、モデルをウィーンの学者ヴォルフガング・ラツィウスと見た。ラツィウスは皇帝の修史官で、宮廷の美術品室と図書室を預かった。学者をからかう絵と読まれてきたが、K・C・エルハードは2005年の論文で、本を読むより集めることに熱心な蒐集家への皮肉と論じた。
1621年のプラハ城の目録は、本でできた肖像をアルチンボルドの原作として載せている。スウェーデンでは同じ図柄の絵が4点知られ、この1点が最も名高い。アルフォンスは、この画面の筆が緩く、色も真筆より淡いと指摘した。アルチンボルド研究者のトマス・ダコスタ・カウフマンは2019年、書物でできた男の現存作に本人の作はないと述べ、この1点もプラハから運ばれた古い写しとみている。2014年春、日本の「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」展への貸し出しを前に修復された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1562–1566
- Dimensions
- 98 × 71 cm
Artist profile

ジュゼッペ・アルチンボルド
ミラノに生まれ、1562年にウィーンのハプスブルク宮廷へ召し出された。仕えたのはフェルディナント1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世の三代で、1587年にルドルフ2世の許しを得てミラノへ戻るまで、四半世紀を宮廷画家として過ごしている。仕事は絵を描くことだけではない。祝祭や行列の演出も任され、橇や仮面、衣裳の下絵がいまも残る。
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