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ジュゼッペ・アルチンボルドSummer (Kunsthistorisches Museum)
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耳は乾いたトウモロコシの穂でできている。トウモロコシは新大陸の作物で、ヨーロッパで栽培されるようになったのは1525年からである。顔に組み込まれたナスも、当時の北ヨーロッパでは珍しい野菜だった。
署名と年記はわらの衣に編み込まれ、襟に「GIVSEPPE ARCIMBOLDO. F.」、肩に「1563」と読める。Fは、ラテン語で「作った」を意味する「FECIT」の略である。古代ローマの大プリニウスは『博物誌』で、ギリシアの画家ゼウクシスが金文字で自分の名を織り込んだ衣をまとったと伝えている。わらの衣への署名は、この話を踏まえたものとみられる。裏には「1563 AESTAS」(ラテン語で1563年、夏)とある。
ルドルフ2世のクンストカマー(美術収集室)を経て、1748年にはウィーンの宝物館にあり、1830年に皇室の絵画館へ移った。対になるのは、熱く乾いた性質を同じくする火(1566年)である。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・板
- Year Created
- 1563
- Dimensions
- 67 × 50.8 cm
Artist profile

ジュゼッペ・アルチンボルド
ミラノに生まれ、1562年にウィーンのハプスブルク宮廷へ召し出された。仕えたのはフェルディナント1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世の三代で、1587年にルドルフ2世の許しを得てミラノへ戻るまで、四半世紀を宮廷画家として過ごしている。仕事は絵を描くことだけではない。祝祭や行列の演出も任され、橇や仮面、衣裳の下絵がいまも残る。
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