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ニコラ・プッサンサビニの女たちの略奪
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ローマを建てたばかりのロムルスには、新しい都に女がいなかった。地に埋もれた祭壇が見つかったのを機に、盛大な犠牲と競技を触れ出し、近隣のサビニ人を招く。プルタルコスによれば、襲撃の合図は、紫の衣で先頭に座る王が「立ち上がって上衣をたたみ、もう一度身にまとう」ことと決められていた。剣を帯びた男たちは王から目を離さず、合図が出ると走り込んだ。掠われたのは娘たちだけで、その父や兄はわざと逃がされた。
画面の左、神殿の円柱のあいだの壇上で、赤い衣の裾をつまみ上げているのがロムルスである。ルーヴル美術館は、プッサンが拠ったのはリウィウスではなくプルタルコスだろうと書く。ロムルスの衣の色と、この合図の仕草を伝えているのがプルタルコスだからである。
メトロポリタン美術館は制作をおそらく1633年から34年とし、寸法は縦154.6センチ、横209.9センチ。ローマ駐在のフランス大使シャルル・ド・クレキの旧蔵で、1946年に同館へ入った。プッサンは同じ主題をもう一点描いており、そちらは縦159センチ、横206センチでルーヴルにある。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1633–1634
- Dimensions
- 154.6 × 209.9 cm
Artist profile

ニコラ・プッサン
ニコラ・プッサンは、生涯の大半をローマで過ごしたフランスの画家である。聖書や神話、古代史の物語を、人物の表情や身ぶりで語った。助手を使わず、一人で時間をかけて描いた。構図を考えるときには、小さな蠟人形を箱の舞台に並べた。 1594年、フランス北部ノルマンディーのレ・ザンドリ近くに生まれた。修業時代の記録は少ないが、18歳ごろにはパリへ出ている。
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