
Public domain
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティThe Beloved (‘The Bride’)
0
ロセッティの《最愛の人(花嫁)》では、花嫁の衣が日本の着物の布で仕立てられている。旧約聖書「雅歌」の花嫁がヴェールを引く場面を描いた油彩で、画面にいない花婿の位置に見る者が立つと読まれている。
もとは、ダンテが愛したベアトリーチェを描く予定だった。ロセッティは主題をはっきりさせるため、額に「雅歌」と「詩篇」第45篇の句を書き入れた。この画像には、その額は写っていない。手前の黒人の少年は、ロセッティがホテルの戸口で見かけ、あとから描き加えた人物だ。エドゥアール・マネの《オランピア》に描かれた黒人の召使いから着想したともいわれる。
1911年版の『ブリタニカ百科事典』で、友人の批評家F・G・スティーヴンズは、輝きと仕上げの点でこの絵をロセッティの芸術の頂点と評した。今日では、多様な美をたたえた絵と見る人もいれば、花嫁の白い肌を優位に置く人種差別的な絵と見る人もいる。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1865–1866
- Dimensions
- 82.5 × 76.2 cm
Artist profile

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
ロンドンに生まれたロセッティは、イタリアから亡命した詩人学者の父を持ち、家の中では絵よりも先に言葉があった。実際、生涯を通じて彼は画家であると同時に詩人でもあり、名の由来であるダンテ・アリギエーリの世界に終生取り憑かれていた。1848年、まだ二十歳のとき、ジョン・エヴァレット・ミレイやウィリアム・ホルマン・ハントとともにラファエル前派兄弟団を結成する。
View full profile







