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青木繁天平時代
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青木繁の《天平時代》には、日本の古代への憧れと、19世紀イギリス絵画から学んだ人物表現が重なっている。人物の配置には、とりわけエドワード・バーン=ジョーンズの影響が指摘される。題の天平は奈良時代の元号で、その文化も青木が手本を求めた古典の一つだった。
青木は友人から複製図版の載った本を借り、熱心に研究した。帝国図書館や東京美術学校の図書館でも、イギリス美術の本を閲覧できた。人物の輪郭に走る朱の線について、植野健造は、明治36年(1903年)以来の青木の絵にしばしば見られるものとしている。色を塗った後から形を描き起こしたり、描き直したりするために引かれることが多いという。
2022年の「ふたつの旅」展では、壁画を念頭に制作したと思われる作品として紹介された。ただし、青木が実際に壁画を制作することはなかった。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1904
- Dimensions
- 45.3 × 75.4 cm
Artist profile

青木繁
《海の幸》で知られる青木繁は、絵筆でアレクサンドロス大王に並ぼうとした。「自伝草稿」には、絵の技で大王に匹敵するか、それ以上に偉大な人物になれるという決意を記している。 明治15年(1882年)、旧久留米藩士の家に生まれた。13歳頃から地元で洋画を習い、同い年の坂本繁二郎とは生涯の友となった。明治32年(1899年)に中学を退学して上京。
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