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青木繁海景(布良の海)
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青木繁の《海景(布良の海)》には、もともと白い海鳥が一羽描かれていた。所有者の詩人・高島宇朗によれば、素人受けをねらったようで目障りだと青木に相談し、消してもらったという。今の題も青木が付けたものではなく、伝わるうちに定着した。
宇朗は布良への写生旅行のきっかけをつくった人でもある。その回想では、青木は岩の上で描いている間に三度ほど海風に絵をさらわれ、そのたびに泳いで取り戻した。
第9回白馬会展には、海の幸とともに「磯」という題の作品が出された。植野健造は、右下の「T.B.S. Aoki 1904」という署名・年記と完成度から、この絵だったと推察している。青木は宇朗への手紙で、絵具代だけでも多額を費やした愛着の深い作だと述べた。展覧会では売価を付けたが、売れるのが惜しくなり、会期の途中で非売品に改めたという。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1904
- Dimensions
- 36.6 × 73 cm
Artist profile

青木繁
《海の幸》で知られる青木繁は、絵筆でアレクサンドロス大王に並ぼうとした。「自伝草稿」には、絵の技で大王に匹敵するか、それ以上に偉大な人物になれるという決意を記している。 明治15年(1882年)、旧久留米藩士の家に生まれた。13歳頃から地元で洋画を習い、同い年の坂本繁二郎とは生涯の友となった。明治32年(1899年)に中学を退学して上京。
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