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歌川貞虎鎌倉七里ケ浜ヨリ江の嶋遠見
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歌川貞虎の《鎌倉七里ケ浜ヨリ江の嶋遠見》は、鎌倉の七里ヶ浜から江の島を望む浜辺を描いた大判3枚続の錦絵である。江の島は弁財天を祀る島で、江戸後期には信仰と行楽を兼ねた江の島詣が流行した。出版元は江戸の江崎屋辰蔵で、右の紙の枠内に「江嵜屋辰蔵板」とある。3枚とも丸い「極」の改印があり、国立国会図書館の書誌では、この印の形式から文化〜天保頃の出版とされている。
この摺りは、国立国会図書館が所蔵する画帳「江戸風俗東錦絵」に収められている。同じ図柄の摺りはボストン美術館とサンフランシスコ美術館にもある。ウィーン応用美術館などには、人物の配置や題の枠が異なる別の図柄も残っている。
- Work Type
- Technique
- 木版多色刷/大判三枚続
Artist profile

歌川貞虎
歌川貞虎(うたがわさだとら)は、文化14年(1817年)の団扇絵に「歌川貞虎左筆」と署名した。初代歌川国貞(三代目歌川豊国)に学んだ江戸後期の浮世絵師で、孝行話や名所の景色を、遊女や母子の日常に重ねる絵を描いた。 この署名を記録したのは、井上和雄編の「浮世絵師伝」である。「左筆」は左手で文字を書くことを指し、貞虎は左利きだったとみる見方がある。
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