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バーナード・リーチ

バーナード・リーチ

Bernard Leach
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生まれは香港、育ちは日本と香港と京都を行き来する子供時代だった。ロンドンではフランク・ブラングィンに銅版画を学んだが、1909年に再び日本へ渡ったとき、リーチの人生は決定的に方向を変える。上野で開かれた楽焼の講習会に参加し、絵付けではなく土と炎そのものの魅力に取り憑かれてしまった。

この頃出会ったのが富本憲吉であり、後に生涯の友となる柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎たちだった。柳が唱えた民藝運動――名もなき職人の手仕事にこそ美が宿るという思想――にリーチは深く共鳴し、以後の作陶と思索の軸に据える。1920年、濱田を伴ってイングランド南西部の漁村セント・アイヴスに窯を開いた。これがリーチ・ポタリーであり、東洋の登窯の技術とスリップウェアなど西洋の伝統的な民陶を掛け合わせる、当時のイギリスには類のない仕事場だった。

作品は柳や河井の作と混同されるほど東洋的な静けさをたたえながら、どこかケルト的な線の強さも残す。壺、皿、鉢――装飾を削ぎ落とし、轆轤の回転がそのまま形になったような器を作り続けた。1940年に著した『A Potter's Book』は世界中の陶芸家に読み継がれる教科書となり、リーチ自身は「イギリス近代陶芸の父」と呼ばれるに至る。晩年は視力を失いながらも制作を続け、東と西のあいだに橋を架けた稀有な作り手として、セント・アイヴスの窯で92年の生涯を終えた。

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