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河鍋暁翠巳年の福神遊
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河鍋暁翠は、干支を題にした福神の錦絵を明治22年(1889年)の《毘沙門天寅狩之図》から4年続けて発表した。寅・卯・辰に続く4点目が、この3枚続の《巳年の福神遊》である。どれも題の干支の年より一年早く摺られており、新年を迎えるための絵と読める。
右の1枚で琵琶を弾く女は、琵琶を弾く天女として表される弁才天の姿にあたる。弁才天は七福神の一つで、もとの姿は蛇神とされ、己巳(つちのとみ)の日を縁日とする。巳年を題にしたこの絵で、弁才天は干支と縁のある神ということになる。
刊記は明治25年(1892年)と年だけを入れ、月と日の欄を空けたままにしている。出版元の武川清吉は、前の3点を出した武川卯之吉と同じ日本橋の番地にあった。早稲田大学図書館にあるこの摺りは西垣武一の旧蔵で、図書館は落款を「豊翠」と読んでいる。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Technique
- 木版多色刷/大判三枚続
- Year Created (image)
- 1892
- Dimensions
- 38 × 74 cm
Artist profile

河鍋暁翠
絵師河鍋暁斎の作品を鑑定する人として、昭和9年(1934年)の名鑑に名を載せた女性がいる。暁斎の長女で、日本画家の河鍋暁翠だ。美人画や能の絵を描き、女子美術学校(いまの女子美術大学)では初の女性の日本画科教授を務めた。 明治元年(1868年)、東京の本郷に生まれた。父は狩野派に学び、独自の画派を開いた絵師である。
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